人影疎らなファミリーレストラン
深夜のコーヒーが
より一層僕を孤独にする
こんなことならコンビニで
立ち読みでもしていれば良かった
いや、それよりあのまま朝まで
目覚めなければ良かったんだ
タクシーさえ通らないこんな時間に
一体何をしているのだろう
君に電話なんかしたらそれこそ
三ヶ月は口を利いてもらえそうにない
ただでさえこの間喧嘩したばかりなのに
さっき大きな欠伸をしたウエイトレスが
ぼんやりと時計を見ている
「アト、モウスコシ・・・」
効き過ぎる冷房のお陰で
手が冷たくなってきた
これ以上ここに留まっていることはない
やっとのことで重い腰を上げる
店を出ると生暖かい空気が僕を包む
バイクにまたがって
朝を待つ他何もすることがない部屋に戻る
せめて新聞でも入っていたら
少しは時間もつぶせるのに
さっきのウエイトレスの様な欠伸をして
交差点を左に曲がった

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