子どもに夢を見て欲しいと願うのは、親やじいさん、ばあさんといった家族だけではないはずだ。
俺の親も俺が子どもの頃は同じように願っていたに違いない…はずだ。
にもかかわらず、俺が学校に持っていく弁当には夢が無かった。
周りの連中は赤や黄色や緑がバランスよく配置されたまぶしいばかりの弁当を自慢げに広げて楽しそうに食っていた。
型抜きされた野菜やタコさんウインナー、冷食のハンバーグやカニクリームコロッケなど、俺の弁当箱には入っていないものばかり。
「俺んちは貧乏なのか?」と真剣に悩んだものだ。
大体俺の弁当に入っているのは炙ったスルメに七味と醤油がかかっているものや、ぜんまいと厚揚げを炊いたもの、れんこんと里芋を煮たもの、鰯や鯖の煮付け…おかずというより酒のつまみ(流石に刺身は入ってなかったが…w)白ごはんのうえにはかつをぶしやとろろ昆布が乗り、これまた醤油がかかっていたりする。まさに茶色の世界…orz かなり長い間そんな弁当ばかり食ってきた。
おかげで酒飲みにはなれたがw
夢を持った大人にはなれていないかも。
今も年老いた母が毎日のように弁当を持たせてくれるが、時々大技を披露してくれる。
うな重弁当(ごはんとうなぎのミルフィーユ?)や、焼きそば弁当(炭水化物しか摂れない…)が最近のヒット作。
最初はついにボケたかと心配したものだ。
おかん、明日も頼むで~