子供の頃、習い事が嫌だった。そろばんとか学習塾とかはちっとも続かなかったけど、
剣道と書道だけは高校を出るまで続いた。
やっていて楽しかったし、好きだった。
なんか「道」がつくものは、背筋がシャンとするからだろうか。
ま、どちらも「そこそこ」止まりだったけどw

静寂の中で己と対峙する。

書道教室の中は本当に静かだ。
半紙の上で躍動する筆の勢いと、硯で墨をする音だけだ。
今でも覚えているのは、冬場になると教室にストーブが持ち込まれ、
火の音と、沸いたやかんから出る蒸気の音が加わる。
それまで一生懸命に書に向き合っていた小さな女の子が
ふっと顔を上げて「せんせい、きょうはにぎやかやねぇ。」って。
まっかなほっぺたで。

そして今。
コピー用紙と筆と墨汁。
深夜にくわえ煙草で、眉間にしわを寄せながら筆を走らせる。
締め切りとの戦い。
「こんなもんでいいんじゃねーの?」という声との戦い。

随分と変わっちまったもんだ…

そうやってできたのがこれだもんなーw

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