別に俺がトトロ体型だから、という訳じゃないが、
肉は好物といっても苦しくはない。
年齢や体調のこともあって以前程食べてはいないけれど、
食卓に肉がお目見えすると、やはり心は踊ってしまう。
牛、豚、鶏を問わず、肉の最大の魅力は「脂」だ。
すき焼きを作る時に、牛脂で鍋に油を引く。
そしてそのまま煮込んだトロトロの脂を玉子にくぐらして食べるのが好き、という人は意外に多い。
最近復活を果たした吉牛もバラ肉だからこそあの味が保てるのだと思う。
豚もしかり。あの脂があるからこそ生姜焼きも角煮もトンカツも成立するのだ。
鶏は肉自体には左程脂はないのだが、皮にはたっぷり…
あー、こんな話はどうでもいいんだ。
実はある秘密SM倶楽部の女王様にちょっとした嫌がらせをうけたから
ちょっと仕返ししたくってw
ま、本題にはいろう。
友人のM子は俺の友達の中でもかなり「天然」さんなのだが、
若いと許されることでも、そこそこの年齢ともなると「てへっ」では済まされない。
彼女も一応その辺はわかっているらしく、
職場にいるときや、旦那関係の人がいるときは相当神経を使うらしい。
そのストレスがピークに達すると彼女はよく酒を呑んだ。
俺が知っている限りではワインかビールを主に呑んでいるようだが、
他にも日本酒やウイスキーもきらいじゃないらしい。
特に雨の日は、イライラ指数がうPするから
呑むペースが加速する。
で、どうなるかというと酔っぱらって壊れる(笑
彼女の名誉の為にどんな壊れっぷりだったかを明かす事はしないけれど、
かなり面白い。
電話越しでもその面白さは半減していないんじゃないだろうか。
俺も彼女も離れて住んでいるから電話でのやり取りしかできないけれど、
俺が電話すると大抵「壊れた」状態なので十分楽しめた。
暫く前に彼女はある手術を受けた。
術後の様子も順調で、極端に無理しなければ日常生活に問題は無いそうだ。
だけど酒の量がかなり減ったようで、意識的に呑まない様にしているのだろうけど、
俺が楽しみにしている「壊れた」状態になる事もなくなった。
でも、それで電話の回数が減る訳じゃなく、
酔っていなくてもそこは「天然」さんなので、楽しい会話はできるのである。
ある日、俺が何気なく「今日の晩ご飯は何?」と聞いたら
彼女が「牛スジの煮込み」と答えた。
あーそれ好物なんだよねーとか言って、他の話題にうつった。
またある日、俺が何気なく「今日の晩ご飯は何?」と聞いたら
彼女が「牛スジの煮込み」と答えた。
前回の事なんてすっかり忘れているから少しも気にならなかった。
そういう会話が無意識のうちに何回か繰り返された。
流石になんだか刷り込まれていて「おや?」と思う。
またある日、俺が何気なく「今日の晩ご飯は何?」と聞いたら
彼女はなかなか答えようとはしない。
給料日前だから人様に言えないような倹約料理なのか?と思っていたら
「また?って言わないでよね。偶然なんだから」と笑う。
壊れる事と引き換えに牛スジを煮込む女(笑
