僕は自分が何者なのかわからなかった
その答えは自分で探すものだと思っていた

でもあの娘は勝手に僕を定義づける
「あなたは○○○○なのね」
「あなたは○○○○していればいいのよ」
僕が反論出来ないのをいい事に
あの娘はだんだんエスカレートしていった
そしてだんだん煩わしくなっていった

僕は自分が何者なのかわからなかった
もう姿を消してしまいたいと思った
でもそんな勇気は持ち合わせていなかった

チキチキチキ…
僕は何度もカッターナイフの刃を出したり入れたりしながら
あの娘の寝室に忍び込んだ

僕が消えてしまうのはおかしな話じゃないか
かといって君が消えればいいって事でもない
でも僕は君の前から永遠に消えるよ
君はもう二度と僕の姿を見る事はできないんだ…

僕はカッターナイフで彼女の目を斬りつけた

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