深夜3時を過ぎても街は明るい
今夜も眠れない奴や
何処にも辿り着けない奴がうろついている
時間を無意味に、或いは刹那に持て余すのが若さの特権かもしれないけど
西に行けば愛があり
東に行けば自由がある
そんなことが解っていてもどうすることも出来ずに
朝が来るまで彷徨っているのだろうか
けれども
西や東に何があるのか解っていても
どうすることも出来ないばかりか
彷徨う余裕すらない中年の男は
ただただ家路を急ぎ
疲れ切った肉体を横たえることしか考えられない
朝が来るまで何も考えたくはない
夢すら見たくない
胸の内を凍らせて
溶け出してしまわないように願いながら
僅かな間失神する
