別に浜省のことではないし、TARAKOでもない。
魚卵のたらこだ。
もう随分昔に「辛子明太子」が市場に出回り世の中を席巻した。
ちゃんと調べてはいないけど
今もたらこより辛子明太子のほうが人気があるんだろうな。
スーパーに買い物に行っても
たらこはなんだか寂しげに冷やされてるかんじがするもの。
歳を取ると味覚が変わる、というよね。
俺の場合、脂っこいものは相変わらず好きなんだけど
辛いものが駄目になってきたみたい。
あんまり意識していなかったけど
うどんにかける一味が七味に変わったり
パスタにかけるタバスコの量が減ったり
フランクフルト(高速のPAやSAであるヤツ)もマスタードはつけなかったり…
そういえばそんな風に段々と辛いものを避けるようになってきたみたい。
でももともとは辛いものは好きだったんだけどなぁ。
激辛カレーの店もよく通ったし(いや、もう星の王子様でいいっすよ)
辛子レンコンも好物だったし(今ではとてもじゃないけど食べる気がしない)
なんとかのピリ辛炒めもよく食べた。
タバスコの一気飲みもやった(ま、これは酒席での罰ゲームだったけどw)
全く駄目ってことはないんだけど
やっぱりすすんで箸をつけることはなくなったかもしんない。
一時期は好んで食べた辛子明太子よりも
たらこの方が愛しく感じる。
休日に郊外のショッピングモールに買い物につきあわされるんだけど
食料品売り場で買い物かごをカートに乗せ母親の後をついて回る。
彼女は「辛子明太子」をカートに放り込むのだけど「たらこ」は入れてくれない。
俺が普段から「辛子明太子」より「たらこ」の方がいいと言っているにもかかわらず、なのだ。
仕方なく俺は自分で「たらこ」をカートにそっと入れるんだ。
「辛(から)い」のは「辛(つら)い」のだ。