最近あまり本を読んでいないなぁ、と思い
昨日、仕事帰りに本屋に寄ってみた。
本屋と言ってもブックオフにたいな古本屋だったが。
林真理子著『アッコちゃんの時代』を見つけ手にとる。
尾崎豊板でもお馴染みのアレだ。
パラパラっとページをめくるたびに飛び込んでくる単語に辟易とし
大して見ずに書棚に戻した。
じっくり読めばそれなりに面白いのかもしれない。
ただ、昼のワイドショーなんかで
被害者の心情そっちのけでインタビューするリポーターを見るような気持ち悪さ、
(それは林真理子の文体に対してではなく、バブルという時代に生きた人間の醜悪に)
を感じたからだ。
主人公のアッコちゃんの親友だった尾崎豊の嫁のことなどどーでもよかった。
次に手に取ったのが河合香織著『セックスボランティア』。
(http://www.shinchosha.co.jp/book/129751/)
俺の事だからまた興味本位でそんな本を見てるんだろう、というツッコミがありそうだけど、
意外に真面目に見てんだよ。ええ。
これも意外かもしれないけど、一時期、福祉関係の仕事に就いていたことがあって、
そこで感じた事が結構影響しているのかも。
で、読み進めると、武田真弓著『ファイト!』や、永沢光雄著『AV女優』を読んだとき以上のリアルさがあって、一気に全部を読んでしまった。
…そして今日、ちょっと気になってその「セックスボランティア」という単語を検索してみて、
こんなの↓を見つけた。
http://tenkomo.blog46.fc2.com/blog-entry-237.html
http://tenkomo.blog46.fc2.com/blog-entry-238.html
ちょっと長いけど(短編小説なみ?)最後まで読んでみたらどうでしょう。
あ、言っておくけどヤラシイ話ではないからな。
因に『ファイト!』は聾唖者の風俗嬢の話。『AV女優』はAVに出た女の子のインタビュー集。但し、初体験はいつだったかとか本当に感じているのか等といった下品な話ではなく、生い立ちや環境、メンタルな部分に焦点を当てたルポルタージュ。
追記:
検索していて、いろんなSVに関する記述を見たんだけど、
なかなか表には出てこない闇の部分と、そこに関わる苦悩を垣間みたような気がする。
河合香織氏の著作は、主に身体障害者に対する性的なケアについて描かれているのだけど、
もっと深刻なのはいわゆる知的障害者に対する性的なケア。
非公式なコメントなんだろうけど、施設では女性の入所者には男性スタッフが行う例があったり
(但し、男性の入所者には男性がサポートするらしい)。
賛否両論様々ある中で愛と欲望について考えさせられたいい経験
(勿論知識を得る、ということで)だったと思う。