ウチの会社は会社らしからぬところが多々あって、
本気で利益を上げたいのか上げたくないのか未だ謎なのである。
しかし、そんな会社でも求人を出せば、
まだ何にも知らない(当たり前かw)連中がワラワラとやってきたりする。
今月に入ってから俺の部署も1名の求人を職安に出しているんだけど、
まぁロクなのが来ない。
先日も仕事をしていると内線が鳴り、受話器を取ると、
受付のオネーサマが
「課長すいません。求職者の方からお電話をいただいているんですけど…
ポートフォリオって何ですか?って仰ってますが、どういたしましょう?」
求職者が見た求人票には次のように記載されている。
実務経験2年以上…(中略)…面接時ポートフォリオ要持参
求職者の質問に受付のオネーサマがうろたえるのはわかる。
多分それまでの人生の中で初めて接した単語だったのかもしれない。
自分ではわからないから求人票の内容を作成した俺に救いを求めてきた訳だ。
ポートフォリオっていうのは幾つかの意味があるんだけど、
デザインの現場でいうそれは自身の作品集の事を指します。
つまりこれまでこんな仕事をやってきましたっていうプレゼンになるもの。
目的や意図に応じてそれまでに制作した作品をチョイスして
ファイリングするんですね。
就活に使うだけじゃなく、初めてのクライアントとの打ち合わせにも使う
とても重要なツールだったりする訳です。
で、それを実務経験がある人が知らないっていうのは考えられない訳で(笑)
100歩譲ってそれはまぁいいとしても、
わからないのなら、知らないのなら、なんで電話する前に調べなかった?
今の時代、なんでも検索して調べられるじゃん。
その程度の人材なら別にいらない訳ですよ。はっきし言って。
デザインの仕事って昔と違って
パソコンさえあれば誰でも成り易い職業になっちゃってるけど、
本質的な部分は何も変わってないんだから。
で、電話での俺の返事なんですが、
「ポートフォリオも知らんヤツはいらんから断っといて~」
電話をかけてきたのがかわいいオネーチャンじゃなかった事を祈るばかり…(笑)