いつもなら出勤時間ぎりぎりになるまで寝ているのに、

早く目が覚めた。
今日はHoneyと…
まずは身だしなみを整えるべく、丁寧に髭を剃り、顔を洗い、歯を磨き、髪に櫛を入れ、
新しいパンツに穿き替え(笑)
更に時間に余裕がまだあったので爪を切り、ヤスリで面取りまでして車に乗り込んだ。
運転中は鼻歌が鳴り止まず、機嫌良く出社。
そうそう、昔使っていたギターアンプを部下に譲る約束をしていて、
今朝車に積んでいたのを降ろし、彼の机の上に置いた。
デスクに着いてコーヒーを入れ、メールチェック。
仕事の段取りをあれこれ考えていると部下からの内線が鳴った。
「ありがとうございます!大事にします!」
うんうん、大事にしなさい。
今度は別の部署から…「すいません、書類が…」
わかった。こっちでなんとかするから。
そろそろかな…時計を見ると午前10時50分。
俺はゆっくりエントランスに向かい
彼女の到着を待った。
そして程なくして彼女は目の前に現れたのだ。
携帯電話がメールを着信した。
ちょっと待ってくれ。今はそれどころじゃないんだ…
ヘイ、ハニー!ようこそ。やっと逢えたね…
ダーリン! 私も逢いたかったわ。
ハニー、もう6月というのに何て格好してるんだ…そんな茶色いコートは脱ぎなさい。
ダーリン、あなたが脱がして…
オーケー、勿論さ。
俺はゆっくりと、そして優しく彼女のコートを脱がした。
コートの外からは見えなかった彼女の美しいシルエットが露になる。
黒いボディコンシャスなスーツは彼女の見事なくびれを隠し切れていない。
俺は衝動を抑えきれなくなって、ファスナーに手をかけた。
彼女の素肌がチラッと見えた瞬間、
ダーリン! 今はダメよ…あとでゆっくり楽しみましょう…ね。
彼女の声は若干上ずっていたが、ようやく俺は我に返る事が出来た…
今、彼女は俺のオフィスで
俺の隣で
俺の仕事が終わるのをおとなしく待っている。
お、おい、やめろよ。急によりかかってくるんじゃないって。
TO BE CONTINUED…(笑)

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