らりるれろさんはご自身のギターを「やすらぎ嬢」と名付けていますが、
自分は「都合のいい女」と呼んでいる鈴木バイオリンのクラシックギター。
もともとクラシックとは縁の遠い人なので、
あのナイロン弦の甘い音が欲しい時だけ引っ張り出す、という
まさに「都合のいい」時にだけ必要な女ってことで(笑)

さて、この娘は防衛軍さんの見立てだと20~30歳ぐらいとの事で
年齢の割にはキレイな方だと思います。
整形の後もありませんし^^
ただ、ちょっと曲がった性格と言うか、ネックが曲がってます。
順反りってやつですかね、弦高が高いです。
12Fで5mm程です。
ネックにトラスロッドが入っている訳でもなし、どうしたものかと
ちゃんとクラシックギターでクラシックを弾いている
ブログ友達の「せんたろー」氏に相談してみました。
結論を先に言ってしまうと
「どうしようもないが、サドルを削れば結構いけるかも」だったんですが、
そんな事よりもっといい話をしてくたので、紹介させていただきます。

僕の経験則にしたがって、結論から言いますと弦高が高いのはどうしようもありません。
僕も「クラシックギターをもう一度始めたい」、と思い至って、父が、近くの公民館から古ぼけたクラシックギターを持ってきてくれたとき、彼(今部屋の押入れに入っている古ぼけた第二次クラシックギターブームの火付け役の彼)も、手の施しようのないぐうたらでした。
何とか彼に、僕と時を共に過ごす手伝いをお願いするべく、ペグを変えたり、弦を張り替えたり、表面を磨いたり、したのですが、弦高だけはどうしても改善のしようがありませんでした。クラシックギターは、結局のところ、安物であればあるほど消耗品なので(そして安物であればあるほど乱暴に扱われるので)、例えば、湿気の多い日に、外にほおって置かれたり、湿度の極端な変化などで、或いは歳月の経過によって、ネックが内側に歪んでしまうのはしょうがないんです。
安物だからと言って、大切に扱えば、そんなふうにはならないんですけれども、「そうなってしまった安物」に施す手立ては有りません(絶望的に)。
でも弦高が高くても、愛する事は出来ます。(ちょっと詩的ですね)
弦高が高くても、ちょっとくらいフレットの磨り減りで音程が、外れていても、愛する事は出来ます。
そのためには…。

「他のクラシックギターに浮気しない事」です。

愛が磨り減るまで、愛が、染み込むまで、浮気しない。これ一番肝心なんです。
書籍の「星の王子様」の中で、きつねが、王子様に、「お願いだ、僕を飼いならしておくれ」とお願いするくだりがあります。詳しくは書きませんが、とにかく、ここで言う「王子様」は相対的に、僕、或いはますたーで、「きつね」は、その古ぼけたクラシックギター、という事になるのではないか、と思うんです。
この話に落ちはありません。
何故なら、それが僕のクラシックギターに対するスタンスだからです。

では。

せんたろーより

ギターに関しては浮気性な自分には少々胸が痛むところですが…^^;
「愛が染み込むまで浮気しない」
大切な事を教えてもらいました。
せんちゃんありがとう。
いつも真摯にギターに向き合っている君の言葉だからこそ
素直に聞く事が出来ました^^
せめて「都合のいい女」と呼ぶのはやめてあげようか…

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