勝手に心の師と仰ぐ田島氏の展覧会が彼の故郷でもある福岡県で開催される。
1980年、彼はそれまで勤めていたCBSソニーのデザイン室を去りフリーランスとなる。
当時自分はまだ14歳、デザインとかギターのことを何にも知らない剣道少年だった。
ただ音楽を聴くのは好きだったし、好きなミュージシャンに浜省も当然入っていた。
そしてこの年に浜省がリリースした6枚目のアルバム「HOME BOUND」のジャケットデザインは、
独立したばかりの田島氏だった。
今から思えば、このアルバム、すごい内容だった。
浜省の初の海外レコーディング(LA)、参加ミュージシャンはスティーブ・ルカサーを筆頭に、
ニッキー・ホプキンス、ジェフ・バクスターといった一流どころを起用。
楽曲も35年経った今でもステージで歌われ続けている名曲ばかり。
でもまぁそんなことに全然着目することもなく、
「浜省ってやっぱかっけー!」ぐらいの感想しかなかったんだよね。
田島さんのデザインにしても全然気にしたことなかった(笑)
ところが、高校を卒業してデザイナーを志してデザインの専門学校に通うようになると、
見るもの全てがデザインに通じていくわけで。
貪欲な吸収力でいろんなものを取り込んで行った。
中でも田島氏のデザインはものすごく刺激的だった。
自ら写真を撮り、デザインする。
彼のスタイルを知り、自分自身もカメラに目覚めた。
家の周りの風景から友達のライブ、いろいろ撮った。
でも写真家になるつもりはなかったし、あくまでもデザインの素材としての撮影だったと思う。
おっと、自分の話はいいや。
ま、そんなこんなで(笑)今も第一線で活躍され刺激してくれる田島氏。
あなたに出会ってなければ自分はきっと違う道を進んでいたと思うのです。
でも…九州かぁ…遠いなぁ…行きたいなぁ…