ヤフオクでアコギを見ていると「穂高/HOTAKA」ブランドのギターをちょくちょく見かけます。
実はこのブランド、モーリスの前身だったんですね。知らなかったです。
1961年に創業(創業時の屋号は不明)、1967年に芳野楽器となり、
1972年にモーリス楽器製造になります。
オフィシャルサイトによると1972年から「モーリスギター」が生産されたことになっていますが、
同ブランドギターの独占販売代理店のモリダイラ楽器では、
1965年に創業、同ブランドのギターを販売しているとあります。
1966年だという記述もあります。
1966年というと俺がこの世に生まれた年ですが、
ヤマハが日本国産初のアコースティックギター「FG-150、FG-180」を発売した年でもあります。
それ以前にもアコギはあったでしょうが、それらはいわゆるクラシックギターで、
フォークギターとしては日本国産初なんでしょうかね。
どっちが先かなんて今となってはどうでもいいんですが(笑)
ただ、1966年は俺が生まれた年だということは覚えておいてください。
ここ、重要です。
試験に出ます。
ついでに言うと、4月7日生まれです。
もうすぐです。
何かプレゼントください(笑)
えっと、モーリスに話を戻します。
70年代のフォークブームでモーリスは急成長します。
「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」あまりにも有名なキャッチコピーですが、
チンペイ(谷村新司)のラジオCMが有名ですね。
『アリスの谷村新司です。僕のギター、もちろんモーリスギター!ギターはモーリス!モーリス持てばスーパースターも夢じゃない!』ってやつ。
でも、最初はムッシュかまやつ氏が起用されていたんですね。
70年代の終わり頃、ピーク時には生産数年間33万本にもなります。
モーリス持ってもスーパースターになれるとは限らないw
しかし、80年代中頃より音楽状況の変化によりアコギの需要は減退していきます。
そこで始まったのがエレキギターの生産です。
もちろんそれまで(70年代)にもエレキギターは製造されていました。
モーリス、H.S.アンダーソンなどです。
ですが、これらは海外専用ブランドで国内ではあまり流通しなかったようです。
80年代というとやはりビル・ローレンス/ビルズ・ブラザーズですね。
ビル・ローレンスはあのピックアップ製作者のビルの名前を冠したブランドで、
品質・性能・価格のバランスが非常に良いギターを多数リリース。
バンドブームもあって、多くのミュージシャンがエンドースしてましたね。
ただ、ビルが関わった期間は短く、初期の頃だけだったようです。
ビルズ・ブラザーズはビル・ローレンスの廉価ブランドで、
殆どのモデルは韓国で生産されてます。
まれに日本製があり、その特徴はOBL(ビルが96年に立ち上げたブランド)製ピックアップがインストールされたモデルに限られます。
ハリケーンも忘れちゃいけない。
これは80年代の輸出用ブランドで、主にフェンダー系のコピー。
セミオーダーメイドのコンポギターブランドでエアクラフトというのもあります。
だけども。
現在、どのブランドも現在残ってはいません。
唯一、H.S.アンダーソンのMAD CATが数量限定で時々販売されているだけです。
エレキだけじゃなくエレアコのトルネード、グルーヴィン、ランブラーも消えた。
今はアコースティックギターブランドとしてのモーリスしか販売されていないですね。
そう考えると70年代のコピーものや80年代のエレキはある意味説滅危惧種なんだなと。
我が家に10本ほどあるモーリス系たちを更に大事にしようって思うのです。

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