G&Lはレオとジョージが1972年に設立したギターメーカーですが、
G&Lブランドのギターが販売されるのは1980年から。
当時の詳細はわからないけれど、3つの製品ラインがあって、
一つはフラートン・シリーズでアメリカ製。
次がプレミアム・シリーズで日本製。(フジゲン/現在は製造していない)
最後がトリビュート・シリーズでインドネシア製。

今回入手したASAT CLASSICはトリビュートシリーズだけれども、
MADE IN JAPANの記載があります。
恐らく当初はプレミアムもトリビュートもフジゲンでOEM製造していたが、
廉価グレードは人件費が安くつくインドネシア製に切り替えられ、
中グレードは現在ラインナップから外れているのでG&L側がスリム化を図ったのだろうと推察されます。

バブルが崩壊し、1997年フジゲンは多額の債務の為、
FENDER JAPAN、FENDER MEXを売却する。
オービル(バイギブ)も1998年に消滅することになった。
このASAT CLASSICは99年製らしいので、
経営が厳しかった頃の製品なのだろう…

そう考えると、レオが開発した最後のテレキャスという側面よりも、
フジゲンが大変な時期に歯を食いしばって作ったテレキャスなんだ。と、
ちょっとだけセンチメンタルな気持ちになってしまうのだ。
いや、実際はどうだったかはわかりません。
自分の妄想に過ぎないかもだけど(笑)

と言う訳で、2021年一発目に紹介かな?と思っていましたが、
思ったより早く到着したので、年内最後のギターとなりました。
(流石にもうこの後は出てきませ〜ん)

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2 Comments

  1. 1983年にはギター生産数世界一も記録した富士弦。そこからの衰退はまさに転がるようにと言う感じだったのでしょう。それでもなんとか踏ん張り、現在でも各種OEMなんかもこなしながら、フジゲンブランドのギターを発売していることは敬意すら感じますね。
    ついにG&Lに手を伸ばしましたか・・・。

    1. pitchさん…現在のフジゲン、売上の殆どが車関係(ウッドパネル)だそうで、それでも頑張ってギター作ってるんですよね。G&Lは多分最初で最後になると思います。

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