先日久しぶりにポートレートを撮った。
被写体はうちの会社に出入りする某料理研究家。
なんでも彼女のレシピ本がメジャーな出版社から出ることになり
俺が作っているカタログでもかなり大きく扱う事になったからだ。

普通そういった場合、出版社の方から素材(画像)が提供されるんだけど、
なかなか希望通りのものが来ないので、じゃあ、こっちで撮るか、ということに。
撮影当日、料理研究家のセンセイはかなりお疲れの様子。
こっちも通常業務の合間での撮影だったので、正直やっつけ仕事のような…

俺はプロのカメラマンではないけど、こうして写真を撮れるのは
後で補正や修正といった加工ができるからだ。
疲れきった表情のセンセイのシワやシミ、クマも取り除き、くすんだ肌色もピンクにし、目に光も入れて、歯も白くして…ほうら10歳も若くなっちゃったw
センセイは疲れもふっとび喜んで帰って行きました。

しかし後日、「やっぱりあの時の写真は使われたくない」と言ってきた。
いくら修正してもらっても自分のベストな表情じゃない、とか
着ていた服が気に入らない、とか
「大物女優かよっ」とツッコミどころ満載のクレーム。
中でもイチバンだったのは

センセイ「このデザインに合う服のカラーは何色がいいかしら?」
俺「そうっすねぇ…黄色っぽいのがいいんじゃないっすか?」
センセイ「…っぽいって何よ、っぽいって。はっきり言ってくれないと迷うじゃない。」
俺「は、はぁ。じゃはっきりとした黄色でお願いします。」
センセイ「あー、でも私、黄色って似合わないのよねぇ…」
俺「…。」

結局日を改めて取り直す事になった。
レイアウトも校正も終わった後なのに…

で、昨日がその再撮影の当日。
夕方になってセンセイは現れましたよ。
ベージュのブラウスに目にも鮮やかなオレンジのカーディガン…
しかも着替えを数点持ち込みメイクもバッチリ。
…ていうか若干ケバイw

もう俺は何も言う事が出来ず黙々と撮影をして
神の手で10歳若返らせ
センセイをゴキゲンにさせて帰えしましたとも、ええ。

ああ、どうせなら若くてかわいいオネーチャンを撮りたかった。
少なくともシワは取らなくてもいいからなw

写真を掲載出来ないのは残念ですw

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