以前弟のようにかわいがっているTと喋っていたときのこと。
自分より頑張っている奴を見ると一時凹むけど、自分自身も頑張らなきゃって思う。
そんなことを互いに感じていた。
そしてそれは今も変わらない。
何かで観たTVでも
何故人は頑張るのか、という問いに
自分の頑張りはいつか誰かの頑張りを誘因する、みたいに答えていた。
友達の一人は2人の子ども達と奥さんを残し、単身赴任で頑張っている。
友達の一人は進路を決めアルバイトに精を出している。
友達の一人は長いトンネルを抜け出せずに苦しんでいる。
友達の一人は彼の束縛に疲れながらも愛を信じている。
友達の一人はどうしようもない現実にうちひしがれている。
友達の一人は明日を夢見て路上で歌っている。
友達の一人はあの時の決断が間違っていないと信じて今を生きている。
みんな頑張っている。
長い間合っていない奴も、ついこの間合ったばかりの奴も。
そして電話やメールでしかやりとりのない奴も。
錆び付いた身体に潤滑油を流し込む。