尾崎と煙草
2007-05-08「校舎の裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない」15の夜
「くわえ煙草のSeventeen's map」十七歳の地図
「陽気な色と音楽と煙草の煙にまかれてた」ダンスホール
「慣れた手つきで火をつける」ダンスホール
「一本の煙草を吸いつくすまでにどれくらい時を無駄にできるか 賭けよう」Teenage Blue
「店も終わり 仲間も消えた 吸殻の道で」米軍キャンプ
「酒場の前のナイフ お喋りにふかす煙草」COLD WIND
尾崎の歌には煙草が度々登場する。ま、酒の比ではないが(笑
心理描写の小道具としての煙草は
尾崎の曲だけじゃなく、古くから映画やドラマなんかでも見られた。
例えば夜の歩道で雨に打たれる吸い殻が映るだけで
なんとも物悲しいイメージが出てくるだろうし
主人公が道に捨てた煙草の火を靴でもみ消すシーンは
なんらかの決意のようなものを感じるだろう。
かつて十代の少年にとって煙草は背伸びする為の重要なアイテムの一つだった。
ブラックコーヒーや飲酒もその一つなんだろう。
最近じゃそういった未成年(に限らないとか)の飲酒や喫煙は減っているらしいが、
去勢されたなんとかみたいで寂しいものだ。
健康を気にする事は悪い事じゃないけど…なんだかなぁ
誰でも人はいきなり大人にはなれない。
リハーサルって訳じゃないけど実地訓練が必要だと思う。
ピーターパンシンドロームだかなんだか知らないが
子供な大人が多すぎるような気がする。
飲酒や喫煙をすれば大人だと言う気は全然ないけど
少なくとも飲酒や喫煙をしたくなった時の感情…切なかったり、苦しかったり、楽しかったり…
そいつを経験する事がなにより大切なんだと思う。
生きている事を実感するって事を。
飲酒や喫煙をしなくても
部屋に籠りっきりでゲームばっかりの連中よりは
遥かに健康的だと思わないかい?
『尾崎が吸ってたタバコは、主にセブンスター。他にマルボロやラーク。喉を気にして、軽めの「MILD SEVEN」「Marlboro LIGHT」「Salam LIGHT」も吸っていた。たまにはガラムも吸っていた。タール55mgはありえん…。』(尾崎豊辞典より)
尾崎がガラムを吸っていたのは結構有名な話らしくて、「ジャンキーが己の体臭から出る麻薬臭みたいなものを誤摩化すのにガラムをよく吸っている。だから尾崎も…」みたいな話を俺も聞いた事がある。
ガラムはインドネシアが産地の煙草で、先端が太く、吸口が細い独特のスタイル。味と香りがとてもエキゾチックで、煙草の巻上げから箱詰めまで全てが手作り。ガラムを吸うとパチパチと音がする。(ドンパッチかw)10本入りで300円というからセブンスターの倍の値段。タールは約4倍。俺だとセブンスター4本を口にくわえて一気に吸い込む感じだな。3日で肺がんになりそうだな(笑
そのガラムも2005年には国内での販売が終了している。ま、輸入が中止されているだけだから、外国に行けば買う事は出来ると思うけど…止めといた方が無難だなw
5月3日。
2007-05-03カレンダー通りのひとは今日から4連休ですよ。
3連休取った直後のくせに…
ま、そんなことはどーでもいい。
怒濤の尾崎月間も終わり、ちょっと一息。
っていうか気が抜けた。
日常生活が崩れる程ではないにしろ、
今年の命日は過去最悪だったかもしれない。
ま、それも今となってはどーでもいい。
最近、尾崎の顔を直視できなくなっているんじゃないかと思うようになった。
「え、なんであんなかっこいい顔なのに!」と尾崎ファンの女子達は言うかもしれない。
いや、それはわかってますって(笑
本当は個人的な趣向かもしれないんだけれど、
ばっちり映った尾崎も勿論カッコいいんだけれど
半調にするとすごくしっくりくるような気がしてならない。
田島さんの撮る「ハマる」写真、
山内さんの撮る「滲む」写真、
ハービーさんの撮る「穏やかな」写真…
いろんな写真を取り込んでは半調にしてみる。
すると透明感が増して彼を遠くにしてしまう。
消えそうで消えないけれど、決して手が届かない…そんな感じになってしまう。
そうして彼を失っていた事を痛感するのである。
今度は…
2007-04-26写真週刊誌フライデー(5/11・18合併号)に尾崎の記事。
GW特別企画
没後15年、秘蔵フォト(父・健一氏が提供)で"伝説の生涯"を振り返る
尾崎豊「オレたちのカリスマ、その愛と死」
人には誰しも、「自由」と「愛」をひたむきに追う時期がある。
だが、全生涯をかけて、それを追求した男がいた。
尾崎豊。“若者のカリスマ”と呼ばれた男である。
この悲しいまでに「愛」に飢えた男の、全てを振り返る──。
実物は購入していないが、
モノクロ写真が十数点、尾崎家のアルバムに挟まっていたものが紹介されているらしい。
健一さんがご健在である、ということがわかり、
記事の内容よりもその事の方が嬉しく、安堵した。
尾崎の死後、数年間は11月と4月になると
必ずと言っていい程、尾崎本やCDをはじめとした関連グッズがリリースされた。
10年を過ぎると流石に落ち着いてはきたが
時折こうして目や耳にする。
その度に、哀しかったり、やるせなかったりするんだ。
彼が忘れられない事はいいことなんだけど
これ以上辛い想いをさせないで欲しいものだ。
71/71 POSTER
2007-04-25田島さんはなぜこの写真を選んだのか。
今回のリリースで、田島さんはどんなコンセプトを考えたのだろう。
71/71のジャケットやブックレットの表紙は卒業(尾崎をポピュラーにした曲ということで、そのジャケットで尾崎をシンボライズしたというとこなんだろう)と、尾崎ストーンの部分拡大(デザインの統一性)を使っていた。
シンプルでかつ分かりやすいデザインだと思う。
通常、メインとなるヴィジュアルがシンプルな場合、ポスターなどの付属物はちょっと派手というか凝ったことをする場合が多い。
なのにこの写真。
セオリー通り制作するなら、デビュー前から晩年までの写真を(出来るだけ多く)コラージュしてデザインするのだろうけど、
田島さんはあえてこの寂しげな写真をチョイスした。
確かに、哀しみや寂しさといった部分をモチーフにするのは間違いではないけれど、
何か別のメッセージを感じずにはいられない。
もしかしたら田島さんは今回の写真集出版に関してのサジェスチョンを
尾崎の表情を通して訴えているんじゃないだろうか。
そして更に言えば
尾崎自身が田島さんにこの写真を選ばせていたのかもしれない。
すこし前に尾崎がベースを抱えている写真について記事を載せた。
つい最近の事だけど、あの記事の原文を書いたのはもう随分と昔の事だ。
もし、もしも俺の書いたあの推測が事実なら
それほど求め慕った人にさえ尾崎は裏切られた事になる。
そう思うと本当に哀しくてやりきれない。
4.25
2007-04-25何年経ってもこの日は心が痛む。
普段、どんなに彼の音楽や映像に接していたとしても
この日ばかりは「彼がいない」事を痛感させられる。
彼がいない事をいい事に
心ない行為がビジネスの名の下に平然と行われる。
そしてそれを諸手挙げて喜ぶ輩達。
須藤さん、俺はあなたをやっぱり許せない。
あなたが切り刻んだのはただのシャツなんかじゃなく
彼の魂かもしれないんだぜ?
形見とはそういうものじゃないのか?
あなたが生きて行く為に何をやってもかまわない。
ただ、切り売りするなら、自分を売るべきだ。
あなた自身が血を吐き、涙を流して創作した物を売ればいい。
どうだ、できるか?
できやしないだろう。
ただでさえ胸が締め付けられる想いでいるのに
これ以上余計な事はして欲しくない。
他の誰でもない、あなたがしたことだからこそ
こんなにも哀しいのです。
今日の日を境に、俺はあなたと決別します。
衝動買い
2007-04-23数年前にフラッと入ったレコードショップで見つけてしまい
買っちゃいけないと思いつつ
買ってしまった一枚。
プロモ用シングルの存在は「尾崎のクラクション」等で知ってたけど、
街路樹からの、しかもCold Windなんて珍しく、
所持金も大して無いくせに買ってしまった…
今は無きマザー&チルドレンからのリリース(当然かw)
田島さんにしては珍しく
やっつけ感が見える仕事だな。
ま、サンプルだから仕方ないか…
アウトロー
2007-04-21男にとってヤクザとかチンピラは憧れなんだろうか。
勿論職業としてではなく、生き方として。
高倉健、菅原文太、松田優作、哀川翔…そして寺島進。
ロックミュージシャンも俳優としてヤクザやチンピラを演じる。
長渕剛、松山千春、世良公則(この人は刑事もやってたよなw)
…いや、他にも沢山いるのだけど、彼らが演じる男はみなかっこいい。
不器用だけど優しくて、危険な香りっていうやつでしょうか。
それにしても…
尾崎はこういうの似合うねぇ(笑。
新聞記事のこと
2007-04-21一昨日掲載された尾崎の新聞記事、入手しましたw
バイトちゃんがわざわざ入力して送ってくれて…サンキュ。
さて、記事によると、最近の(一部の)若い人は尾崎の歌や生き方に共感しなくなっているようだ。
時代なのかねぇ。
今の中高生の親は俺と世代がそんなに変わらないんだろうけど、
その新人類と呼ばれた連中の子供達は、どうも様子がおかしい。
「わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい」というフレーズのCM(…古っw)が無くなったせいか
育つ方も、育てる方も軟弱化しているんじゃないか?
太宰を読んでいた時代も、尾崎を聴いていた時代も
自分の心の闇と対峙する=自己成長の旅。そんなことを、もう、誰も教えないのかな。
ある意味、今の子供達の心の闇は
ずっとずっと深いんだろうな…
生きる事
2007-04-20時を削る部屋で 心を溶かした
渇いていたけれど TVと話せた
受話器越しの彼女を 抱きしめ泣いた
これが現実なら 僕は何を奪い奪われるのだろう
もう理解らない
答などなくていい その理由は
誰も皆 安らぎの始まりに 生きる事
君を信じてみた 夢を見る為に
耳をすましてみた 嘘を消す為に
不安の上に君を 重ねて抱いた
意味をなくした僕の思い かき消し
僕に背負われる愛 その罪を
裁くのが君という 神ならば
何を捨て 何の為 愛すのが 生きる事
答などなくていい その理由は
誰も皆 安らぎの始まりに 生きる事
生きること 生きる事
life words by yutaka ozaki