無題

2008-01-06

深夜3時を過ぎても街は明るい
今夜も眠れない奴や
何処にも辿り着けない奴がうろついている

時間を無意味に、或いは刹那に持て余すのが若さの特権かもしれないけど

西に行けば愛があり
東に行けば自由がある
そんなことが解っていてもどうすることも出来ずに
朝が来るまで彷徨っているのだろうか

けれども
西や東に何があるのか解っていても
どうすることも出来ないばかりか
彷徨う余裕すらない中年の男は
ただただ家路を急ぎ
疲れ切った肉体を横たえることしか考えられない

朝が来るまで何も考えたくはない
夢すら見たくない
胸の内を凍らせて
溶け出してしまわないように願いながら
僅かな間失神する

無題

2007-12-22

八方美人はいけないよ、と誰かが言う
でも誰も傷つけたくないし、傷つけられたくもない
時々こみ上げてくるやるせない怒りに暴れそうになる

子供の頃、父親は不憫な息子をかわいがった
けれどそれは単に猫かわいがりなだけで
自分の機嫌が悪いときは平気で殴りつけた

ある程度成長して体も父親とたいして変わらない様になっても
ことあるごとに殴られ続けた
応戦すれば倒す事ぐらい簡単だったのに
それはしてはいけないように思っていた

そんなとき甘えられるはずの母親はいなかったから
優しさとか慰めとか
そんなものはどんなに欲しくても願っても与えられなかった

誰かが傷ついたとき
手を差し伸べることは
幼かった自分自身を抱きしめるような気持ちになる

誰かが孤独を感じたとき
話を聞いてあげることは
トラックの荷台の上で戻らぬ母親を待つ俺の遊び相手になったような気持ちになる

自己満足とか優越感の為じゃなく
ただ誰からも愛されなかったかつての自分自身をいたわるように

愛されたい気持ちがなくならない

北の空に向かって

2007-12-18

ふわりと舞い降りる雪を掴もうと手を伸ばす
いたずらな雪はからかうように君の手をするりとかわす
やっとの思いで掴んだ瞬間
雪は君のあたたかな体温の中に溶けて消えた

失ってしまった希望や夢を
どうする事も出来ないまま佇んでいては
体が冷えきってしまうから
僕は毎日君の為にスープを作る

冷たい風に流される様に降り続く儚い魂の
その一つ一つを体に刻み込む様に立ち尽くす君
顔に当たっては涙と同化して頬をつたう雪を
拭いもしないのは償いなのだろうか

失ってしまった未来や愛を
どうしてあげる事も出来ないもどかしさの中で
せめて君が哀しみに凍えてしまわぬ様に
僕は毎日君の為にスープを作る

僕は毎日君の為にスープを作る

僕は毎日君の為にスープを作る

voice

2007-12-17

心を癒すものの一つに声がある
たとえ姿が見えなくても
体が触れ合っていなくても
心が穏やかになる

幼子がベッドで本を読んでもらうように
君の声を聞きながら
眠りにつきたいと願うのは
どうしようもない事なんだ

無題

2007-12-14

多分…ブログを始めるようになって
言葉の扱いが雑になっているような気がする
投げやりに書いている部分も見え隠れしているし
時間がないと言う言い訳を
疲れ過ぎているという甘えを
ただまき散らしているみたい

エンターテインメントである必要はどこにもないのに
オチをつけようとするあざとさがちょっと鼻についてきたかも

もっと素直になればいいのに
誰に?
君に?
いや、まずは自分自身に

それができりゃとっくに詩人になってるって

苦笑いするもう一人の俺

君ならきっとこう言うだろう
もっと肩の力を抜けばいいのにって
もっと純粋に楽しめばいいのにって
でもこんなくだらない話を書く事さえ
いろんな事を気にしてしまうんだ

面白い奴と思われたい、とか
文章や写真のセンスがいいと思われたい、とか
そんな幼稚な思惑がより一層このブログって奴をつまらなくしている
誰も望んでやしないのに

結局、本当の自分自身は
何も持たない薄っぺらな存在だという所に行き着く。
それは偶然の事なんかじゃなく
最初からわかっていたこと
だからこそこんなに安っぽい付加価値を付けてきたんだ
見透かされている事も、合わせてもらっている事も承知の上で
道化する
まるで人間失格の葉ちゃんのように

でも
それでも君とどこかで繋がっていたいんだ

誰にも心のうちを見られまいと頑になりながら

無題

2007-11-22

冬空を見上げる

目が眩む様な眩しさはさよならも言わず立ち去っていて
何も気付かなかった僕をしかめっ面にする

けれど灰色に染まった距離感のない曇天は
僕を惨めな気持ちにさせる事なく
少しだけ冷たい風で背中を押してくれる
そうして僕は君の所へ帰る事が出来るんだ

長く伸びた薄い影が付いて来る
こいつも気が付くと知らない間に
さよならも言わずに消えてしまうつもりなんだろ。

君のベッドに潜り込む頃にはどうでもいい事なんだけと

無題

2007-11-13

入力する面倒臭さに負けてしまった言葉なんか
眠たさに打ち勝てなかった思考回路なんか
もともとあってないようなもの
思い出せなくてもどうでもいい
新しく生まれてくる言葉や想いを
せめてあの人に届けたい言葉や想いを
紡いでいく事ができるなら

やぁ、ひさしぶりだねぇ

2007-11-01

きみのこえはぼくをほっとさせたよ
もっとはやくでんわすればよかったな
ぼくもたいがいいそがしいけれど
きみもそうとうなもんだね

やぁ、ひさしぶりだねぇ
いっぱいやらないか

きみのほほはそんなにあかかったっけ
もうのみはじめているのかい
いちねんまえのことがきのうのことのようだよ
かんびーるいっぽんでできあがってさ

やぁ、ひさしぶりだねぇ
いっぱいやらないか

きみのてはこんなにあたたかかったっけ
いつまでもつないでいたいな
ぼくのてはちっともおおきくないけれど
なんとかきみをひっぱれそうさ

やぁ、ひさしぶりだねぇ
いっぱいやらないか

やぁ、ひさしぶりだねぇ
もういっぱいやらないか

clips

2007-10-27

僕は自分が何者なのかわからなかった
その答えは自分で探すものだと思っていた

でもあの娘は勝手に僕を定義づける
「あなたは○○○○なのね」
「あなたは○○○○していればいいのよ」
僕が反論出来ないのをいい事に
あの娘はだんだんエスカレートしていった
そしてだんだん煩わしくなっていった

僕は自分が何者なのかわからなかった
もう姿を消してしまいたいと思った
でもそんな勇気は持ち合わせていなかった

チキチキチキ…
僕は何度もカッターナイフの刃を出したり入れたりしながら
あの娘の寝室に忍び込んだ

僕が消えてしまうのはおかしな話じゃないか
かといって君が消えればいいって事でもない
でも僕は君の前から永遠に消えるよ
君はもう二度と僕の姿を見る事はできないんだ…

僕はカッターナイフで彼女の目を斬りつけた

clips

2007-10-27

音のない部屋から夜空を見上げる
都会の空は数えるほどしか星が見えない

どんなに頑張っても
どんなに頑張っても
この思いを君に届けられない僕のような
名もない星達が沢山いる

幽かな光は
自ら発しているものなのか
それとも誰かに照らされているのか
何もわからないまま
夜明けとともに消えてしまった