ギブソン社が不良在庫となった「FIREBIRD X」数百本をキャタピラで踏み潰して「処分」した動画が出回っている。動画は同社が公式に発表したものではなく、元従業員が撮影・SNSに投稿したものだそうだ。
この「FIREBIRD X」というギターには全くと言っていいほど興味はないのだけれど、一ギター好きとしては本当に見るに耐えない動画であった。
なので敢えてここにその動画を貼り付けるようなことはしない。
勿論、営利企業なのだから不良在庫の処分は何ら責められる行為ではないだろう。大人の事情がわからないほど子供じゃないし。
そのまま保管するにも場所やコストがかかる。
ネックやボディは別として、PUやペグなどのパーツ類は他のギターにと思えなくもないが、取り外すにも人件費などのコストがかかるだろうし、その間の生産性も落ちるのは免れない。
取り外すにも人件費などのコストがかかるだろうし、その間の生産性も落ちるのは免れない。それにこの「FIREBIRD X」は付属品も多く、PCとも連動させる特殊なギターだから尚更だったのかもしれない。
だとしても、だ。他にもっとやりようがあったんじゃないだろうか。
50年前じゃあるまいし…
50年も前ではないが、状況は全く違えども、日本のエルクが倒産した時は、
社員が工場に残ったギターを泣く泣く燃やしたそうだ。
我が子を弔うように荼毘に付す姿は実際に見たわけではないが胸が締め付けられる。
一方、G社はというとギターをレールのように並べ、その上をキャタピラで踏み潰し、音を立てて粉砕された…
この作業に従事した従業員の心情はどこにもコメントされてはいないが、エルクのクラフツマンと同じだったとは…どうしても思えない。
断言はできないけれどね。
もしそういう気持ちがあるのならあんな方法を取るのだろうか。だけども、経営危機の問題もあって効率化を求めた結果、仕方なくあの方法になってしまったのだとしたら…
だとしたらG社はいろんな人の心を壊しているんじゃない?
ギターを弾く人、作る人、売る人…それも世界中の。
追記
【ギブソンが大量のギターを意図的に破壊したことを認める、理由は「不良在庫の処分」】
大量のギブソン製エレキギターがショベルカーに踏み潰される動画がYouTube に投稿されて話題を呼んでいます。動画を投稿したのは、ギブソンのメンフィス工場で6年間働いていた元従業員。元従業員はギター系ユーチューバーThe Guitologist の取材に対し、「この動画はギブソンの経営陣が変わった後に撮影された。彼らは決算の前に不要なものを処分したいと考えた。このギター(2011年頃に発売されたFirebird X)は全く売れず、廃棄処分するしかなかった」と述べています。これらの騒動に対しギブソンは公式声明を発表。全文訳は以下の通り。
先日公開されたFirebird X の破壊動画は、2009年から2011年の間に製造されたFirebird X のうち、危険な部品の影響で故障し、修理不能になった一部の個体を隔離したものです。これらの隔離されたギターは他者に寄付できる状態ではないため、破壊することにしました。最近我々はGibson Foundation (ギブソン財団)の 再始動を発表しました。2002年の設立以降、この財団は学校や慈善団体などに対し、ギターや募金など総額3000万ドル以上を提供してきました。財団の再始動にあたり、まず我々は今後1000日間、毎日1本のギターを寄付することにしています。また財団へ寄せられた寄付金は、全額が音楽教育や音楽文化の醸成、ミュージシャンへの支援に使われます。
この声明ついて元従業員は、「Firebird X のボディは特殊なため再利用できないんだ。率直に言ってこのギターは最悪だね。Windows 98 時代のテクノロジーが大量に詰め込まれてる」と述べています。元従業員にここまで言われるファイヤーバードX について、当時のギブソンが持つすべての技術を詰め込んだ超多機能ギターです。仕様的には3つのピックアップとピエゾにはじまり、自動チューニング機能、エフェクター内蔵、PC との連携、Bluetooth による無線操作などなど。フィニッシュはブルーとレッドの2色で、それぞれ900本ずつ、合計1800本の限定生産でした。
Join the conversation
2 Comments
これからその動画を観てきます。
観ない方がいいのかな、どんな気分になるか簡単に想像できるし。。。
specoutさん…ほんと嫌な気分になります…